世田谷区で唯一の膝腰専門院、信栄堂整骨院の島田です。
先日、こんな質問をいただきましたので、シェアしたいと思います。
Q.ひざ下のむくみやリンパの流し方が気になります。自宅でできるエクササイズを教えてください。
A.むくみについてですが、まずはそもそもリンパって何?というところからお話ししたほうがわかりやすいと思いますので、そこから・・・
一般的にリンパと言われているのは「リンパ液」のことを指していることが多いのですが、このリンパ液とは血液のけっしょう成分からできていてます。
けっしょうとはケガをした時に血ではなく黄色っぽい汁みたいなの出ますよね?アレがけっしょうです。
血管が太い血管から手先や足先の細い血管(いわゆる毛細血管ってやつですね)に変わるように、リンパ液も太い管から細い管(毛細リンパ管)というところを流れています。流れているので、今度は毛細リンパ管から太い管(本幹)に戻ってきます。
血液とリンパ液の大きな違いは流れる速度です。
血液は心臓からドクンと出てまた心臓までかえってくるのに40秒程度と言われているところ
リンパ液は12時間~24時間と言われています。
だから基本的にサラサラ流れているものではありません。
で、その流れを起こしているのは筋肉なのですが、女性は筋肉量が基本的に少ないので、リンパ液を流す力は男性に比べると少ないと考えてよいです。
そして、人間には常に降り注ぐ力があります。
重力です。
筋肉が動いてない場合、リンパ液は重力に逆らえず、下へ下へ下がっていきます。
なので、ずっと座りっぱなしだとむくむんですね。
あと、リンパ液の流れを手助けしてくれるものは何かというと、寝ることです。
つまり、横になるということです。
横になれば下へ働く重力はなくなるので、リンパ液は流れやすくなります。
7~8時間横になるとたいていのむくみはとれてきます。
着圧ソックスも流すお手伝いをしてくれます。
しかし、これではあまり根本解決とは言えないので、
まずは下腿(ひざ下)の筋肉をよく動かすことと、ひざ下の筋肉をつけることです。
どうやってその両方を効率的につけるか?というと、歩行をしてあげること。
ウォーキングですね。
ダラダラ歩いてもそれなりに効果はありますが、歩行は体を本来あるべき姿に戻す効果があるので、できたら正しい歩行をしたいものです。
正しい歩行とは
①しっかりとかかとから地面につく、つま先は正面に向ける
②腕をふる(ふるときはできるだけひじを曲げて)
③20~30メートル先を見て歩く
をするだけで、人間の構造上、良い姿勢が取りやすくなります。
よく、歩くときにお尻をひっこめて、とかアゴをひいてとか、母指球で蹴ってとか色々いうじゃないですか。
でも、逆にそれを意識したら変な歩きになって歩けなくなってしまいます。
例えば20~30メートル先を見ると人間の頭は自然と起き上がり、頚椎(首の骨)の上に頭が乗るようになります。
といったふうに目線が変わるだけで、姿勢が変わり出します。
なので、上記に注意して歩行をすると正しい歩行に近くなります。
また、もしマッサージをする際はできるだせ手のひらをふくらはぎに密着させてひざ下にむかって動かしてあげると良いです。
親指でグイグイ押したりは筋肉や細い血管を押しつぶして壊していくことになるので、できるだけ広い面を使うことをオススメします。
余談ですが、現在妊娠8ヶ月に入っており一日中講義を聞いていたり、院でパソコンに何時間も向かっていると足が1.5倍ぐらいになってしまいます。
むくみがいつも以上にひどく出ていたある日、家族でディズニーランドに行ったんです。
その日はとにかく歩きまわりました。
そしたら、物の見事にスッキリ取れました!
くるぶしがハッキリ見えるようになり、押しても指の跡が全くつきませんでした。
ぜひ、ウォーキングをしてみてくださいね!