千歳船橋・経堂の膝腰専門院、信栄堂整骨院の島田です。
「膝に溜まった水は抜いてもいい?」シリーズ、最後です。
前回までの記事です。
Part1の「膝に溜まった水は抜いてもいい?」はこちら
Part2の「なぜ、膝がズレると水が溜まるのか?」はこちら
Part3の「なぜ、体は必死に熱をさまそうとするのか?」はこちら
ずっと読んでこられて疑問に思われた方もいると思いますが、そもそもなぜ関節はズレてしまったのでしょうか?
信栄堂に来院される患者さんの多くが、「何かしたってわけではないんですけど・・・」と相談にいらっしゃいます。
ほとんどの方が捻挫などの既往がないけれども、ある日突然または徐々に痛んだりして水が溜まるようになります。
膝は大腿骨(太ももの骨)と下腿骨(すねの骨)が合わさってできています。
なので、この二つの骨の影響をダイレクトに受けてしまいます。
どういうことかというと、大腿骨や下腿骨が正常な位置(配列)ではなくなると膝関節自体も自動的に正常な位置ではなくなり、捻られてしまうということです。
では、それぞれの骨の先はどうなっているでしょう。
大腿骨は骨盤につながり、下腿骨は足部へとつながります。
ということは、骨盤や足部がズレてしまうと、それぞれの骨も連動してズレていってしまいます。
電車を例にしてみると、一両目が脱線すると、当然二両目も脱線をします。場合によっては三両目も四両目も、もっと後の車両も脱線を起こしてしまいます。これは連結部によって応力が伝搬したからですね。
人では様々なケースが考えられると思います。
骨盤がゆがむような姿勢を日常的にしている、ずっと座りっぱなし、立ちっぱなし、ふだんからあまり歩かない、産後である・・・など
足部なら、ヒールのある靴をよく履く、安定しない靴(この時期ならムートンブーツ、夏ならビーチサンダルなど)を履く、足の捻挫をしてズレた関節を治していない・・・など
つまり、日常生活の習慣がこれらのズレを作り、時間をかけて膝までズレが伝搬し、膝をゆがませ、水が溜まるようになるというストーリーです。
では、どこから改善していかなければダメだかわかりますか?
答えは、骨盤や足部のゆがみであり、生活習慣です。
4回にわたって書いてきましたが、最後はここにたどり着くと思います。
信栄堂では、水が溜まったから、膝が痛いからといって、そこだけをどうにかしようといった対症療法は行っていません。
やはり、根源(=原因)を変えていかなけでは症状(=結果)の改善は見込めないと思っています。
原因から改善していきたい、同じ症状を繰り返したくない、痛みがなかった頃に戻っていろいろ楽しみたいという方もそうでない方も、悩まずお越しくださいね。